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みなさんの給与の内訳ってどんな感じになっていますか?給与が、基本給のみの会社もあれば、基本給と各種手当に分かれている会社もありますよね。
うちの会社は、基本給と通勤手当に分かれていますよ。通勤手当って分ける意味あるんですか?
そうですね。給与を基本給と通勤手当に分けている会社って多く見られると思います。通勤手当は『非課税枠』が設けられているので、基本給と通勤手当を分けることで所得税が安くなり、手取り額を増やすことができます。
所得税計算例
基本給 200,000円 → 所得税 4,770円
基本給 195,800円、通勤手当 4,200円 → 所得税 4,630円
基本給 192,900円、通勤手当 7,100円 → 所得税 4,480円
※基本給と通勤手当を分けることで、手取り金額に差が出ます。これは、1月あたりなので、実際には12カ月分の差が出ます。
なるほど。だから、基本給と通勤手当を分けている会社がたくさんあるんですね。
他にも給与の手当として、各種手当の中には、残業単価に参入される手当と参入されない手当(家族手当、通勤手当、別居手当、住宅手当、子女教育手当)があります。ですので、家族手当や住宅手当よりも資格手当や調整手当として支給された方が、同じ手当でも残業単価が多くなります。
残業手当の計算に含まれない手当
家族手当、通勤手当、別居手当、住宅手当、子女教育手当、臨時に支払われた賃金、1ヶ月を超える期間ごとに支払われる賃金
同じ手当なのに残業に参入しなくてもいい手当もあるんですね。家族手当や住宅手当は、残業には反映されないって覚えておきます。
あとは、月給と日給・時給の場合とでは、支払い金額に違いが出ることは知っていますか?月給は、毎月固定の給与が支給されますが、日給や時給の場合は、年末年始など出勤が少なくなるので、支給額が減ってしまいます。
なるほど。給与の設定をする際には、給与形態の特徴を理解しておくことが重要なんですね。
そうですね。あとは、社会保険料の設定についても、手取り額を増やせる場合があります。社会保険料は、総支給額ごとに等級の枠が決まっていて、195,000円~209,999円までが20万円の等級になります。ですから、支給額が195,000円でも209,999円でも同じ社会保険料が控除されるので、209,999円の方が手取り額が多くもらえます。
社会保険の等級の範囲内をうまく使って、給与の設定をすることが大切ですね。
また、社会保険料の見直しは、年に1度、4月~6月に支払われる給与の支給額の平均で決まります。4月~6月までは無駄に残業はしない方が、社会保険料を安くすることができます。
最後に、給与から引かれる所得税について、お話したいと思います。みなさんは、年末調整や確定申告をあまり重要なことだと知らずに、やってたりしてないですか?申告を忘れていると、無駄に所得税が引かれていたりすることになるので、気をつけてくださいね。
〈年末調整、確定申告で忘れずに申請するポイント〉
①扶養家族を申告を忘れていないか。
②生命保険、地震保険の証明書のつけ忘れがないか。
③住宅借入金控除の申告忘れがないか。10年間は控除が受けられます。
⑤iDeCoの申告忘れがないか。
年末調整や確定申告は、所得税が還付されるだけではなく、地方税にも影響してきます。
年末調整でやり忘れた場合は、確定申告で必ず行うようにしましょう。
ありがとうございました。おかげで給与の手取り額を多くするためのポイントが理解できました。
良かったです。今後、給与の設定をする時に活用してみてくださいね。あまり気にしていないことかもしれませんが、ちょっとしたことで給与の手取り額はアップさせることができますよ。