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給与計算 締日と支払日を設定するための注意点 

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こんにちは。今回は、給与計算の締日と支払日について、お話ししたいと思います。給与計算って会社が、毎月行わなければならない業務の1つですね。給与の支払日については、必ず毎月一定の支払日に支払わなければならないというのは知っていますか?

なんででしょう。どの会社も当たり前でそういうものだと思っていました。

実は、給与(賃金)については、労働基準法で賃金支払いの5原則という決まりがあるんです。

賃金支払いの5原則?なんか難しそうな言葉ですね。

そんなに難しいことではないですよ。基本的なことなので覚えておいてくださいね。ちなみに、賃金支払いの5原則は、(1)通貨で、(2)直接労働者に、(3)全額を、(4)毎月1回以上、(5)一定の期日を定めて支払わなければならないと規定されています。

通貨で、直接労働者に、賃金の全額を毎月1回以上、一定の期日に支払っていうことですね。

そうですね。分かりやすく説明するとまず、給与は、現物のもので支払うのではなく、お金で支払わなければなりません。次に、給与は家族では無く、労働者本人に全額を支払わなければなりません。最後に、毎月1回以上、決められた支払日に支払わなければならないというのが、賃金支払いの5原則です。ですから、給与の支払日については、必ず毎月1回以上、一定の支払日に支払うことになるんです。

なるほど。それでどの会社も給与の支払日の時期が決まっているんですね。私たちの会社は、20日が給与の締日で、25日が支払日になっています。

締日が20日で、支払日が25日だと支払日までの間隔がほとんどないですね。それだと給与計算は、なかなかタイトなスケジュールになりますね。

そうなんです。祝日を挟むと給与計算の日程がほとんどなくて。。。銀行の給与振込もすぐに持って行かないと間に合わなくなります。

そうですね。給与計算の締日と支払日の設定の注意点については、締日と支払日の間隔を確保することです。少なくても10日はあった方がいいです。 例えば、20日締めの場合は月末支払い、15日締めの場合は25日支払いなどに設定するといいですよ。なぜなら、祝日があると支払日までの日程が無くなって、給与計算を急いで処理しなければならなくなるからです。もう1つは、銀行に給与振込をお願いする場合に支払日の3、4営業日前までに振込依頼書を持って行かないと処理してくれません。ですから余裕を持って、締日と支払日の間隔を確保するように設定しましょう。

締日と支払日の間隔をあけることで、給与計算の処理も急がなくて済みますね。

次に、会社は、資金が流動的に流れています。給与の支払には、労働者全員の給与のお金が動くので資金的に余裕のある時期に支払日を設定するようにしましょう。 そこから逆算して、締日を設定すると資金繰りに困ることもないと思います。

なるほど。確かに支払日を基準に考えると設定しやすくなります。

逆に、締日と支払日の1カ月以上間隔を空けすぎるというのもよくありません。労働者にとっては、働いても給与が反映されないので、生活面で困る人が増える可能性もあります。また、現在の会社の締日と支払日を変更しようと考えている方は、労働者の不利益変更になる場合がありますので、気を付けて下さいね。

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