学ぶログ 傷病手当金の対応と記入方法がわかる!! <わかりやすい解説方法について>新様式
みなさんこんにちは。コロナウイルスの拡大もあって、傷病手当金の申請量が増えていますよね。顧問先さんからは、コロナの濃厚接触者でも傷病手当金の申請はできますか?という相談もあります。
確か。。。コロナに感染した方でないと、傷病手当金は使えないんですよね。
よくご存知ですね。傷病手当金は、基本的にはコロナの感染者でないと労務不能にならないので、濃厚接触者の方は、申請できないんです。
なるほど。一つ質問してもいいですか?傷病手当金を申請する場合の流れと対応について、よくわからないので教えてください。
そうですね。まず、私傷病で仕事を休む場合は、『休職者がどれくらいの期間休むのか?』『どんな病気なのか?』を確認しましょう。休みが3日以内であれば、そもそも傷病手当金は申請できませんよね。
分かりました。最近、うちの会社でも休職者がいるので、同じように確認してみたいと思います。
お願いします。次に、休職者の勤怠について、どう取り扱うかですが。。。まず、最初の3日間は有給、欠勤、公休にするようにしましょう。
傷病手当金は、3日間の連続する待機期間が、必要になるからですね。
そうなんです。待機期間を確保するために、3日間は出勤しないようにします。待機期間が完成すると、その後の4日目から傷病手当金が給付されるようになります。
分かりました。待機期間が完成したら、あとは欠勤扱いにして、病気や怪我の回復に努めてもらいます。
さらに、休職者の方には、傷病手当金の申請書を渡しておきます。4ページ目に医師の証明欄があるので、会社の給与の締日ごとに証明をもらうように伝えてください。例えば、締日が、20日であれば、21日から翌月20日までの証明を病院にお願いしてください。
医師の証明が取れたら、口座情報を書いて、会社に戻してもらえばいいですね。
そうですね。あとは、会社の方で2ページ目の申請内容、確認事項、3ページ目の事業主の証明欄を記入してださい。何か月かにまとめて申請もできますが、振込みが遅くなってしまうので、毎月(締日翌日から締日まで)ごとに区切って、申請した方が良いかと思います。
分かりました。あと、新型コロナウイルスの場合は、現在、医師の証明欄は不要になっているって本当ですか?
そうなんです。新型コロナウイルス感染症の場合は、医師の証明は不要になっています。傷病手当金は、令和5年の1月から新様式へ変更になっているので、今までの書き方と少し異なります。新型コロナウイルスで医師の証明をもらうのが困難な場合は、療養者担当者意見欄に被保険者ご自身で記入する必要があります。具体的には、被保険者氏名、労働不能と認めた期間、傷病名、発症時の状況(38.0℃の発熱、喉の痛み、せきの症状があった。濃厚接触者で検査したところ、陽性であった。など)、医師の署名の欄(医師の証明を受けることができず被保険者自身が記入した)を記載することで省略が可能になっています。
ありがとうございます。傷病手当金の流れと対応の仕方がよく分かりました。
理解してもらえてよかったです。あと事務担当者の方が、記入する際に参考になるように、傷病手当金の記載例を貼っておきますので、是非ご覧ください。
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傷病手当金の記入の仕方と注意点
<1ページ目>
<2ページ目>
<3ページ目>
<4ページ目>
今回は、傷病手当金の記入方法について、解説したものをご紹介しました。みなさんも傷病手当金の申請の際に見ていただけたら、休職者の対応の仕方や記入方法が理解できると思います。特に、初回の申請では記入に時間がかかりますので、参考にして記入してみて下さい。
主な変更点と記載時の留意事項(記入例)が書かれた資料をアップロードしました。
https://manablog-manablog.com/wp-content/uploads/2023/02/傷病手当金支給申請書.pdf
(協会けんぽ令和4年度健康保険委員向け研修会 資料より)
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