学ぶログ

みなさんのためになる情報を発信する情報ブログです。

給与計算 無料 所得税の計算方法

 f:id:sharoushi-kj:20211211214931j:plain

sharoushi-kj.hatenablog.com

今日は、給与計算で引かれている所得税の算出方法について、ご紹介したいと思います。

所得税っていつも給与明細書で引かれているものですよね。どんな計算をしたらいいのか聞きたいと思っていたんです。

その通り、所得税は、皆さんの給与から引かれている税金ですね。
所得税とは、個人の所得に対してかかる税金のことです。1年間の全ての所得から所得控除を引いた額に税率を掛けて計算します。年末調整や確定申告でその計算をして、所得税が確定するので、毎月の給与で引いている所得税は見込みで引いていると思ってください。
給与の所得税(見込み額)年末調整(1年間の所得税が確定)

毎月引かれている所得税って、その都度、金額が確定しているのかと思っていたけど違うんだ。だから、年末調整や確定申告があるんですね。

そうですね。年末調整や確定申告では、毎月引いていた所得税の調整をしています。多くとりすぎていれば、所得税が戻ってきますし、足りなければその分払わなくてはいけません。これが所得税の仕組みですね。
次に、毎月引く所得税の引く金額の出し方ですが、よく使われているのが、国税庁源泉徴収税額表に当てはめて出すのが分かりやすいと思います。(詳しくはこちらのリンクから確認してみて。)www.nta.go.jp

そうなんですね。所得税を確認するには源泉徴収税額表を使えばいいんですね。源泉徴収税額表ってどうやって使うんですか?

分かりました。それでは、源泉徴収税額表の見方を簡単に説明しますね。源泉徴収税額表は課税額の範囲があるので、その範囲に当てはめて所得税を出します。普通の人は給与の甲欄の表を使ってください。ちなみにダブルワークの方は、乙欄の表を使ったりします。乙欄は通常の所得税より高い設定になっているんです。
今回は、一般の方の所得税額の算出方法の説明をしますので、甲欄の表を見て下さいね。まずは、課税の対象となる額を計算してから表に当てはめてみましょう。

課税対象額って、確か。。。給与明細書の総支給額から非課税通勤費と社会保険料の合計を引いた金額のことですよね。

そうですね。総支給額から非課税通勤費と社会保険料の合計を引いた金額が、課税対象額ですね。
源泉徴収税額表は、扶養の人数によって、引かれる所得税が変わります。16歳以上の税法扶養に該当する人の人数欄を見ると所得税が出てきます。
例えば、総支給額が200,000円で通勤手当が4,200円、社会保険料の控除が30,000円の方なら165,800円が課税対象額になるので、甲欄の表で165,800円の範囲のところを見てみましょう。税法扶養は、収入で年間103万円にいかない16歳以上の親族が1人いれば、扶養1人のところをみます。1人もいなければ、0人のところが所得税で引く金額になります。f:id:sharoushi-kj:20211211221226p:plain

なるほど、源泉徴収税額表があれば簡単に所得税が分かりますね。

他にも賞与の時の税額表も載っています。賞与の場合は、前月の給与の課税対象額を元に税率を計算するので覚えておいて下さいね。給与システムを使わずに、給与計算をしている会社は、このように独自で所得税を算出する必要がありますので、忘れずに控除するようにしましょう。また、会社は従業員から控除した所得税を毎月10日までに所得税の納付書で納付するようにして下さい。

以上が、給与計算の所得税の出し方についてでした。

f:id:sharoushi-kj:20211211104657p:plain