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給与計算 雇用保険料の計算方法を分かりやすく解説 加入要件も分かる!!

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こんにちは。今回は、給与計算時の雇用保険料の計算方法についてお話しします。

雇用保険料は、給与明細書で健康保険や厚生年金保険と一緒に控除されている保険料ですよね。

そうですね。雇用保険は、どんな保険料か知っていますか?

よく失業した時にもらえる失業給付のことですか?

そうですね。失業した時に給与の代わりに支給される求職者給付や再就職手当、育児休業給付金や介護休業給付金がありますね。あとは、会社がもらえる助成金などがあります。

助成金っていうと、コロナ禍で会社が休業した場合にもらえる助成金もありますよね。

そうですね。30%以上会社の売上が下がって、休業している場合にもらえる雇用調整助成金もありますね。

なるほど。雇用保険って加入していると色々もらえるものがあるんですね。ちなみに雇用保険は、どういう人が加入しなければならないんですか?

そうですね。簡単に言うと1か月以上働いていて、さらに週20時間以上働いている人が加入対象になりますね。

もし、みなさんの 会社で週20時間以上働いているのに、給与明細書から雇用保険が引かれていないようであれば、一度会社の人事担当の方に聞いてみてもいいかもしれませんね。

分かりました。特にパートさんが該当しそうなので、確認してみます。次に、雇用保険の保険料は、どうやって計算すればいいでしょうか?

雇用保険料は、社会保険料とは違って、所得税のようにその月の総支給額に雇用保険料率を掛けて計算します。

雇用保険料率も種類があって、一般の事業は3/1000、農林水産・清酒製造は4/1000、建設は4/1000を給与の総支給額に掛けると計算することができますよ。あくまで、こちらは給与計算で使用する労働者負担分の雇用保険料になりますので覚えておいてください。(事業所分は一般の事業は6/1000、農林水産・清酒製造は7/1000、建設は8/1000を加算します。)

ちなみに、社会保険料の算出方法はこちらです。

sharoushi-kj.hatenablog.com

例えば、総支給額が200,000円なら雇用保険料率を掛けて計算します。
200000円×3/1000(雇用保険料率)=600円(雇用保険料)という計算ができるので、雇用保険料として600円控除すればOKです。

総支給が端数があった場合の処理はどうなりますか?

雇用保険料の計算は、端数処理も気を付けて計算しましょう。1円未満の端数に端数が生じた場合は、50銭以下は切り捨て、50銭を超える場合は切り上げになるので注意して計算してくださいね。

分かりました。端数処理には、注意して計算するようにします。雇用保険は、65歳以上の方は免除されるんですか?

現在は、年齢に関係なく、雇用保険料を引いてください。以前は、65歳の労働者は免除されていましたが、2020年の4月からは、控除するように変更になりました。

なるほど。雇用保険に加入している人は、全員引くようにします。

ちなみに、賞与計算についても賞与支給額に雇用保険料を掛けて計算しますので、合わせて覚えておいて下さいね。

今回は、給与計算の時の雇用保険料の計算方法について、解説してみました。みなさんの給与の雇用保険料も同様の計算式で控除されているので、確認してみて下さい。