社労士試験 国民年金と厚生年金の比較
みなさんこんにちは。
国民年金と厚生年金の老齢年金の基本的な部分を比較をしてみたいと思います。
まずは、それぞれの給付についてです。
年金の給付
国民年金法では、下記の年金にプラスして1号被保険者の独自の給付があります。一方、厚生年金保険法では、障害の給付で障害厚生年金と障害手当金が登場します。
【国民年金法の給付】
- 老齢→老齢基礎年金
- 障害→障害基礎年金
- 死亡→遺族基礎年金
- 第1号被保険者独自の給付→(付加年金)(寡婦年金)(死亡一時金)
【厚生年金保険法の保険給付】
- 老齢→老齢厚生年金
- 障害→障害厚生年金、障害手当金
- 死亡→遺族厚生年金
支給期間
年金は、月の翌月から支給され、権利が消滅した月(老齢であれば死亡した月)で支給が終わります。
支払期月
年金は、偶然月(2月、4月、6月、10月、12月)に前月までの分を支給します。
※ただし、死亡して権利が消滅した時や年金額の改定によって前支払期月に支払いが生じた場合には、支払期月以外にも年金が支給されます。
受給要件
【国民年金】
保険料納付済期間、保険料免除期間、合算対象期間を合算した期間が10年以上ある者が、65歳に達した時に支給されます。
【厚生年金】※特別支給の厚年は除きます。
下記の要件をすべて満たしたときに65歳から支給されます。
①65歳以上であること、②1月以上の厚生年金保険の被保険者期間を有すること、③保険料納付済期間と保険料免除期間とを合算した期間が10年以上であること。
年金額の計算方法
【国民年金】
納付月は40年が上限
780,900円×改定率×納付した月数/480月
【厚生年金】
平均標準報酬月額×7.125/1000×H15.3までの被保険者期間の月数
平均標準報酬月額×5.481/1000×H15.4以後の被保険者期間の月数
※給付乗率は、生年月日によって上記以外に変動します。
以上、国民年金と厚生年金の老齢年金の基本的な部分を比較してみました。
特に給付の内容については、きちんと覚えておきましょう。
国民年金は福祉的な給付もあるので、保険という言葉はつきません。ただ単に給付という表現を使います。一方厚生年金は、保険給付となりますので併せて覚えておいてください。